In Paris, the Imperial Hotel Tokyo and the Lucas Carton restaurant become partners for a few days
2015年11月3日に、めでたく創業125周年を迎えた 帝国ホテル 東京。
11月1日からは、開業125周年記念の様々な催しがホテルにて行われていますが、それに先駆けて9月29日から5日間に渡り、帝国ホテルが誇るフレンチレレストラン “レ・セゾン” のシェフ ティエリー・ヴォワザンが、パリの老舗レストラン ルカ・カルトンにてジュリアン・デュマ シェフとのコラボディナーを開催して話題をさらいました。
この時期はちょうどパリコレシーズンと相まって、世界中からパリに集まった著名ジャーナリストたちが、総勢250名もルカ・カルトンでのコラボディナーに訪れました。
Prix Villégiature (プリ・ヴィレジアトゥール) のオーガナイザーであるソフィー&レミー・ル・リエーヴル夫妻や、我々審査員たちもご招待を受けて出席させていただくことに・・・・・・。
ティエリー・ヴォワザン シェフが腕を振るうフランコ・ジャポネのお料理の数々と、キュヴェ・ルイーズ・ポメリーのシャンパンとのマリアージュを堪能できるとあって、期待に胸が膨らみます!
まずは、葱のフォンダンとキャビアを、チキン風味のジュレの上に乗せた前菜
Negi fondant sur une gelée de volaille, crème de katsuobushi, caviar から。
まろやかな鰹節のクリームによって、和の滋味深さが伝わってきます。
日本にかつて5年間住んでいたル・リエーヴル夫妻は、「鰹節が、とても懐かしい味わい」とご満悦。
さらに、栗のヴルーテにほんのりと酢橘を香らせて、甘い玉ねぎのロワイヤルやセープ茸、フォアグラを乗せた Royal d’oignons, quelques cèpes et fois gras, velouté de châtaignes, un soupçon de sudachi や、生姜バターが効いた舌平目 Sole rissolée à l’arête au beurre de gingembre へと続きます。
いっそう注目を集めたのが、イベリコ豚のロース肉を緑茶と昆布で包み、低温で12時間じっくりと火を通した Carré de cochon Ibérico massée au thé vert et kombu。
ティエリーシェフ自らが各テーブルを周って、色鮮やかな緑茶を纏ったイベリコ豚を目の前で切り分けてくれる様子に、誰もが皆、見入ってしまいます。
お肉に添えたじゃがいものピュレは、あえて、北海道の栗じゃがいもと讃えられる “インカのめざめ” を使うという拘り様。このじゃがいもだからこそ、鮮やかな黄色とほのかな甘さが出せたのですね。
ティエリー シェフのお料理は、和の食材を隠し味に使うというよりも、むしろ全面的に打ち出していて、フランス料理のエレガンスと日本情緒が漂う禅の味わいによって絶妙に仕上げられています。
プレ・デセールとして出された“もち”に、餅好きのロシア人審査員 タチアナは大喜び!
そして、フランボワーズと柚子、レモンのソルベとフロマージュブランとのコンポジションを楽しめるデザート Composition de fromage blanc, Framboise et sorbet citron / yuzu も、上品な酸味と甘さが、シャンパンと絶妙な調和を奏でます。
キュヴェ・ルイーズ・ポメリーの1999年物から始まり、2002年物へ。さらに、ロゼの2000年物を味わいつついただく、ティエリー シェフとジュリアン シェフによる数々の逸品・・・・・・。
そのマリアージュがとても素晴らしいと、ソムリエの李さんにお伝えしたところ、ポメリー・ドライエリクシールもグラスに注いで下さって、フルーティーで爽やかなシャンパンを味わいつつ、日仏の美食の宴の幕を閉じたのでした。
来年の3月15日には帝国ホテル 大阪が開業20周年を迎えるとあって、2016年の3月31日まで、全国の帝国ホテルで様々なイベントの開催や記念商品の販売が行われているのでお見逃しなく!
帝国ホテル 東京
Imperial Hotel Tokyo
〒100-8558 東京都 千代田区 内幸町 1-1-1
Tel:+81 (0)3-3504-1111