Must try degustation “Sushi – Champagne ”‼
今回はVILLEGIATURE MAG 初の審査員同士のコラボレーション、チュン=タオ(謝忠道)のフォトと原 正枝のリポートでお送りします!
テーマは“シャンパンと鮨”。
シャンパーニュ・ド・バルフォンタルクは、バロヴィル村にジット(貸別荘)を所有しているシャンパンメーカー。
この度、金沢から寿司職人を招き、その貸別荘のキッチン付きダイニングルームでシャンパンとお寿司のデギュステーションを行いました。
“鮨処あいじ”の寿司職人の下谷愛治氏や、東山でビストロRyomonを営む山田寿人シェフらが訪れ、フランス人や台湾人、日本人など世界中から集まったジャーナリストたちの目前で次々と寿司を握っていきます。
まず始めに2009年のブリュット・ナチュールと、平目、鯛、海老、トロとヅケまぐろから。日本から持参した白板昆布で締めたネタは絶妙で、ほのかな甘さを感じる金沢の醤油でいただきます。
ド・バルフォンタルクのシャンパンはワサビの風味とよく合い、日本酒と同様に魚の生臭さを消してくれます。
「日本では近頃、“スシ・シャン”と呼ばれて親しまれているんですよ。寿司とシャンパンのマリアージュを、こうしてフランスでも実際に味わっていただけるのはとても嬉しいですね」と下谷氏が語ります。
続いてイカ、鯵、シャンシャール、鯖、ほうれんそうのお寿司と共に、すっきりとした柑橘系のアロマが爽やかな2010年物のブリュット・デリエール・ル・ムーランへと続きます。
ノドグロの蒸し寿司は金沢と京都の一部でしか味わえない特別な品ですが、今回はノドグロの代わりにシャンシャールと呼ばれる鯵に温かい餡を掛けた蒸し寿司を作ってくれました。
寿司酢の酸味と餡が絡み合って、繊細なシャンシャールと滋味溢れる餡とが絶妙な調和を奏でます。
「とろけるようにまろやかな口当たりが繊細で、奥深い味わいだね」と、チュン=タオ。
珍しい蒸し寿司までフランスに居ながらにして堪能できたことを、誰もが皆、喜んでいます。
ラストはヒメジとサーモン、鰻、そして4週間熟成させたサーロイン。これらにはピノノワール100%のロゼ・ド・セニエを合わせて。
美しいルビー色のロゼ・ド・セニエはフランボワーズのようにフェミニンな味わいで、酸味が強すぎずフルーティーなので、甘いたれをつけた鰻やサーロインにもぴったり。牛肉の熟成香と寿司酢の香りもマッチしています。
こうして、金沢の料理人たちの優れた腕前によって、“スシ・シャン”の素晴らしさがフランスでもよりいっそう広まったのでした。
Champagne De Barfontarc
18, Rue de Bar-Sur-Aube 10200 Baroville France
Tel :+33(0)3 25 27 07 09
Photo:Chung-Tao Hsieh